2012年6月10日日曜日

薬局薬店


 


創設 2001/12/18 改定:2010/05/14



  • 頭痛には、善玉と悪玉のふたつに分けられます。 ⇒頭痛大学幼稚園を見てください。
    • 脳や体に病気があって起こる頭痛を「症候性(しょうこうせい)頭痛」といいます。
    • 頭痛が持病の「頭痛もちの頭痛」を「機能性(きのうせい)頭痛」といいます。
  • 「頭痛もち」の頭痛はつぎの「頭痛三兄弟」からなります。⇒頭痛大学小学校を見てください。
    • 片頭痛
    • 緊張型頭痛
    • 群発頭痛
  • 「二次性頭痛」 は
    • くも膜下出血や脳腫瘍(のうしゅよう)など「命の危険がある」病気が潜んでいることがあります。
    • 「突然の頭痛」はくも膜下出血の可能性があります。すぐに脳神経外科にかかるようすすめてください。
    • 麻痺やボケを伴うなど「普段と違う頭痛」の場合も受診をすすめましょう。
  • 頭痛三兄弟のなかでも患者さんの仕事や日常生活に支障をきたす片頭痛はつぎのような特徴があります。
    • 脈にあわせて「ズッキン、ズッキン」と強く痛む
    • 強い痛みが数時間から3日程度続く
    • 体を動かしたり、力んだりすると、痛みがひどくなる
    • 吐き気がしたり、吐いてしまうことがある
    • 音や光に敏感になり、周りがうるさかったりする
    • 頭痛の直前に視野の周辺にチカチカしたまぶしいギザギザの線が現れる
    • といっても4割は頭の両側が痛む
  • 片頭痛の治療ガイドラインは重要ですのでぜひ見ておいてください。
  • 緊張型頭痛は重苦しく、締め付けられる感じがする「頭重」タイプの頭痛です。生活の支障になることはまれです。
  • 原因からみますと、
    • 片頭痛は頭の血管が炎症を起こして痛む頭痛です。
    • 緊張型頭痛は頭の周りの筋肉が緊張して起こる頭痛です。つまり頭コリです。
    • 片頭痛と緊張型頭痛はまったく原因が違うことをよく理解してください。
  • 最近、注目されているのは「薬物乱用頭痛」です。
    • 鎮痛薬を毎日のように何ヵ月も服用していると、かえって頭痛がこじれてしまいます。
    • アスピリンを月50g以上連用するとおこります。
    • 市販薬では複合剤のものがより薬物乱用頭痛を起こしやすいのです。
  • 鎮痛薬は頭痛の早期にのむのが頭痛を楽にすませるコツですが、
    月10回以上鎮痛薬を服用する方は、いちど病医院への受診をすすめていただきたいものです。
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市販 解熱鎮痛薬

  • 片頭痛患者の55%は、市販の鎮痛薬で治療しています。
  • 市販薬解熱鎮痛薬は厚生省により許可された下記の薬剤を適宜組み合わせて市販されています。
    • 解熱鎮痛剤
      • アセトアミノフェン
      • アスピリン、アスピリンアルミニウム
      • エテンザミド
      • イブプロフェン(スイッチOTC薬)
      • イソプロピルアンチピリン(スイッチOTC薬)
      • スイッチOTC薬とは医家用の消炎鎮痛薬がOTC薬(over table counterの略で市販薬のこと)になったものです。
    • 催眠鎮静剤(鎮痛薬の作用を高めることを目的に配合されているが、催眠作用をもつので、眠気を起こす)
      • ブロムワレリル尿素
      • アリルイソプロピルアセチル尿素:
    • 中枢神経興奮剤(頭をすっきりした感じにすると同時に鎮痛薬の効果を高める)
      • 無水カフェインなど
    • 生薬
      • ジリュウなど(地竜と書きます。つまりミミズのことです)
    • その他
      • トラネキサム酸、ノイシリン、ダイアルミネート、酸化マグネシウム、炭酸など
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2012年6月5日火曜日

子供の病気について医師に相談アスクドクターズ | 体の発疹


1月11日で4ケ月の男の子がいます。

3ケ月過ぎてから、ほっぺたやおでこの乾燥、体の赤い発疹(蚊に刺されたようなもの)、腕の肘の内側にボツボツ、右の二の腕が楕円形にガサガサ(少し赤い)…といった症状 が出てきました。

お腹と背中の赤い発疹は、先日予防接種の際に先生に診ていただき、特に問題ないとの事でした。

赤ちゃんの肌は敏感なので、すぐに発疹が出来たりするのだと聞きました。

熱もなく、機嫌がよく、母乳もよく飲み、体重も6100グラムになりました。

お医者さんに行って、塗り薬を頂いた方が良いのか悩んでいます。

2012年6月3日日曜日

Notebook: 摂食障害と併発する症状 【摂食障害克服ガイド】



摂食障害は他のさまざまな症状を併発することがあります。ひどくなればなるほど、併発した症状も深刻なものになっていってしまうので、それは防がなければなりません。ここに挙げている症状がすべてではありませんが、不整脈や貧血などいくつか説明しましょう。

不整脈


減量の断食は食べています

「摂食障害の種類と症状」のページで紹介したように、摂食障害で嘔吐を繰り返すようになると低カリウム血症という症状があらわれます。
この低カリウム血症は不整脈や腎機能障害を引き起こす原因となります。ここでは不整脈について説明していきましょう。不整脈とは脈が乱れている状態をいいます。ゆっくり打つこともあれば、とても速く打ったり、リズムが不規則になることもあります。不整脈はおもに運動したときや興奮状態になったときなどに起こる生理的なものと、たとえば心臓疾患があるとか病気がもとで起こるものの2種類に分けられます。不整脈の症状としては動悸(どうき)やめまいなどが挙げられますね。
摂食障害をもつ人で不整脈の症状が出ている場合は低カリウム血症を治すことで良くなるでしょ� � �。ちなみに成人の安静時の正常な心拍数は毎分60〜100回ですが、若い人では健康であれば59回以下でも正常な場合もあるんですよ。

2012年6月1日金曜日

幸福を求めてしまう哀しみ〜「ねずみ男の冒険」水木しげる著 | Kousyoublog


水木 しげる
筑摩書房
売り上げランキング: 54261

水木しげるがマガジンデビュー前の1964〜65年頃にガロや忍法秘話など貸本漫画に発表した短編を中心に編集した短編集。のちに世間知の権化ねずみ男として人気を博すことになる頭巾姿のキャラクターに人間たちが翻弄される様子をシニカルに描いた作品がずらりと揃っています。

収録作品は以下の18作。「勲章」「合格」「はかない夢」「神変方丈記」「ああ無情」「不老不死の術」「夢の食糧」「幸福の甘き香り」「空想石」「空のサイフ」「錬金術」「マンモス・フラワー」「「幸福」という名の怪物」「仙人酒」「心配屋」「悪魔の使者」「海じじい」「子供の国」

その収録作品の中から4作品を紹介。

「勲章」
ガロ第三号に掲載された作品。舞台は平安時代。ねずみ男は「とうとう人類の夢を実現したぞ」と空をヒョイっと軽やかに飛んで見せる。それを見ていた出っ歯メガネでお馴染みの太政大臣は、ねずみ男を国宝に認定して勲章を授けてしまう。実はねずみ男が天女の羽衣を盗んだことを知った少年は、ねずみ男が寝ているすきに羽衣を奪い返し、実はねずみ男は飛べないことを暴露するが、ねずみ男の方が一枚も二枚も上手だった・・・

現在放送中のゲゲゲの女房でも、少年ランドの編集者豊川さん(少年マガジンの内田勝編集長がモデル)が、この作品を読みながら「水木しげるのマンガは、ザラッとしてるなぁ〜」と絶賛し、原稿依頼に登場するというエピソードで使われてましたね。

勲章や肩書きに対する人間 の弱さと愚かさを痛烈に描いていて、おっしゃるとおり「ザラッとくる」作品です。暴露されても全くたじろがず「勲章を持っている人間がウソをつくものか」と豪語してみせるねずみ男の小憎らしさが素敵。