コーヒーまたは紅茶の毎日の消費量が多いと、男性喫煙者は少なくとも
1種類以上の脳卒中が予防されることが示された。
大規模プロスペクティブ(前向き)観察研究によれば、
フィンランドの喫煙者のうち、1日にコーヒーを8杯以上飲む者は、
飲む量が少ないか飲まない人に比べ、脳梗塞のリスクが23%低くなり、
紅茶を1日に2杯以上飲む者は、飲む量が少ないか飲まない人に比べ、
脳卒中のリスクが21%低くなる。
この関連性は、冠動脈疾患の履歴といったその他のリスク因子とは独立。
『Stroke』2008年6月号に掲載。
◆抗酸化物質の健康への有益性
コーヒーも紅茶も、広く飲まれて� ��るカフェイン飲料で、
抗酸化物質による健康への有益性が知られている。
コーヒー飲用は、炎症および内皮機能障害に対して負の連関、
インスリン感受性を改善し、2型糖尿病のリスクを減らす可能性がある。
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ポリフェノール類を豊富に含む紅茶も同様で、
低比重リポ蛋白コレステロールの酸化を防止し、血小板活性化と、
炎症のマーカーである血漿C反応性タンパク質のレベルを下げる。
「コーヒーや紅茶の飲用の脳梗塞リスクに対する有益効果は、
生物学的に充分納得できる。コーヒーや紅茶は、フェノール化合物を含み、
抗酸化作用を持っていて、アテローム性動脈硬化を予防する」。
しかし、カフェイン飲料の飲用と冠動脈疾患リスクとの関係は
積極的に研究されているが、脳卒中リスクとの関連性の研究はわずか。
今回の研究は、ランダム化二重盲検プラセボ対照一次予防試験である
α-トコフェロール・β-カロテン癌予防研� �の被験者を対象。
がん予防研究の目的は、α-トコフェロール、β-カロテン、その両方が
男性喫煙者の癌発生率を下げるかどうかを検証。
コホートは、50~69歳のフィンランド人男性29,133例、
タバコを1日に5本以上吸い、脳卒中の履歴を持たない者。
1985~1988年で、該当する男性を募集、1993年まで研究を行った。
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調査開始時には、医療歴、喫煙歴、運動歴といった背景情報を収集。
身長、体重、血圧を測定し、肥満指数を算出、血清総コレステロールと
高比重リポ蛋白の濃度を測定。
食品摂取頻度質問表を用いて、過去1年間におけるコーヒーと紅茶の
消費量を評価。
ランダム化対象の被験者のうち、26,556例からこの情報が得られた。
ランダム化から2年ないし5年後に、被験者のいつものコーヒーの淹れ方、
濾過、煮出し、インスタントなのかを尋ねた(20,427例)。
ほとんどが濾過(14,513例 [71.1%])か煮出し(4,232例 [20.7%])。
◆カフェイン含有量を算出
カフェイン摂取量は、コーヒーと紅茶のカフェイン含有量に消費量を乗じて算出。
コーヒーが100 mLあたり80 mg、紅茶が100 mLあたり26 mg。
コーヒーは、まったく飲まないと回答した者が2.5%、
紅茶をまったく飲まないと回答した者が64%いた。
飲用者における1日あたりのコーヒーの平均消費量は5.7杯。
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コーヒーの消費量が多い男性は、消費量が少ない男性に比べ、
年齢がやや若く、喫煙量が多く、収縮期血圧と拡張期血圧が低く、
糖尿病または冠動脈疾患の履歴を持つ割合が小さい傾向、
運動量が多く、アルコールと紅茶の消費量が少なかった。
紅茶を飲む者は、飲まない者に比べ、喫煙量がやや少なく、
運動量が若干多く、アルコール消費量は多いがコーヒー消費量は少ない傾向。
分析には、ランダム化から2004年までに起きた脳卒中を含めた。
平均13.6年間の追跡期間において、脳梗塞が2,702例、脳内出血が383例、
くも膜下出血が196例、原因不明の脳卒中が84例。
◆その他の種類の脳卒中とは関連性がない
年� ��と心血管系リスク因子について調整すると、
コーヒー消費および紅茶消費の両方とも、脳梗塞リスクとの間に
有意な負の連関があったが、その他の種類の脳卒中との間には連関がない。
コーヒーおよび紅茶の消費量が多い群と少ない群の脳梗塞の多変量リスク
「コーヒー」
相対リスク:0.77、95%CI:0.66 - 0.90、傾向:P「紅茶」
相対リスク:0.79、95%CI:0.68 - 0.92、傾向:P=.002
コーヒー消費量と脳梗塞リスクとの間の負の関係は、
糖尿病および冠動脈疾患の履歴、血圧、アルコール消費量、
喫煙本数について調整しても維持。
年齢層、肥満指数、血清の総コレステロールと高比重リポ蛋白の濃度、
運動量の違いによる有意差なし。
この連関は、コーヒーの淹れ方が煮出しか濾過かに関係ない。
追跡期間が10年未満と10年以上の被験者の結果も一致。
紅茶についても、消費量と脳梗塞との間の連関に、
年齢および心血管系リスク因子による変動はない。
α-トコフェロール・β-カロテン癌予防研究は、男性喫煙者のみを対象。
女性や非喫煙者に一般化できない可能性がある。
「女性や非喫煙者で確認する必要がある」。
Stroke. 2008;39:1681-1687.
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